■ワイナリーの特徴
1960年代にオーストラリア政府の研究、調査により、マーガレットリヴァー地区は気候はボルドーのポムロールと酷似しており、ワイン用ブドウの産地として将来非常に有望であるとの結果を得ました。
今や西オーストラリアのみならずオーストラリアを代表するワイナリーとなったこのカレンは精神科医だったケヴィン・カレンと妻のダイアナ・カレンがマーガレットリヴァーに1971年に創設しました。
その後、80年代に入りワイン造りを任されたダイアナは独学で醸造のノウハウを身に付けました。ワ インに順位を付ける事を嫌ったダイアナはコンテストにはほとんど出品しませんでしたが、ワインの評判は瞬く間に広がり、世界有数のブティックワイナリーの1つとなりました。
現在は、ローズワーシー大学でワイン醸造を学んだ娘ヴァーニャが後を継ぎ、オーガニックの自社畑におけるビオディナミによる葡萄栽培を行ない、世界的に高い評価を博しています。
ヴァーニャは2000年にはカンタス ワインメーカー オブ ザ イヤーを女性として初めて受賞をしています。
■ジェームス・ハリデイ ポイント
★★★★★
■ビオディナミとは
化学肥料や殺虫剤を使用しないというオーガニック農法に加えて宇宙エネルギーや地球の磁力を利用します。太陽系の一部である地球は、天体 の大きなリズムの影響を受けると考えるからです。天体(太陽・月・星)の運行リズムに照らし合わせて種まきや収穫の最良のタイミングを決定します。このように、自然の 大きなパワーを取り入れることで、土地や植物の活力を最大限に引き出すこの農法は、究極の有機栽培農法と呼ばれています。2008年、カレンの所有するすべての畑がA Gradeビオディナミ認証を取得しています。
■ビオディナミ農法の成果としては・・・
◎果実・ミネラルがより強く表れる
◎ケミカルフリーで人工的な修正がない為、テロワール(気候・風土)をより表現できる